診療情報管理部

診療情報管理部は、診療記録を適切に管理・保管・活用し、診療・病院経営・地域医療に役立つ情報を提供できるように、2006年に設置された部門です。診療記録の質の向上を目標に、診療情報管理士が中心となって業務を行っています。

主な業務内容

診療記録の体系的・一元的な管理に関すること

診療記録は「医師法」および「保険医療機関及び保険医療養担当規則」等に基づき、規程を定めて保管・管理を行っています。

診療記録の安全な管理に関すること

診療記録の盗難・紛失、診療情報の漏洩がないように管理しています。

診療記録の質の向上に関すること

診療記録が適正に記載されているか、記載内容の確認を行っています。

  • 退院サマリ監査
    当院は「診療録管理体制加算Ⅰ」を届出しています。届出には退院後14日以内の退院サマリの完成率が9割以上であることが必要です。私たちは日々作成状況と内容の確認を行っています。
  • 診療記録の監査
    監査マニュアルを作成し、それを基に診療録の記載内容の確認を毎日行っています。
    施設基準に関すること 保険請求の算定要件や根拠 インフォームドコンセント 等

診療記録の有効な活用に関すること

診療記録から統計の作成や診療情報等のデータ収集を行い、診療や研究等の支援を行っています。

  • 疾病統計 国際疾病分類(ICD)に従って、退院サマリ・転科サマリの情報を基に疾病統計を作成しています。※国際疾病分類(ICD)とは、疾病や傷害及び死因統計を世界各国で共通活用できるように、世界保健機関(WHO)が制定した分類です。
  • 診療情報等のデータ提供 医師や他部門からの依頼に応じて、病名や術式等の情報を収集し、活用しやすいように加工して提供しています。

診療記録の提供に関すること

患者さんの依頼に応じて診療記録を提供しています。

その他診療情報管理に関すること

  • DPCの適切なコーディング
    全入院患者のDPCが適切なコーディングとなっているか、根拠となる診療録記載や病名登録がされているか確認をしています。「適切なDPCコーディング」に関する院内への情報発信や、「DPC導入の影響評価に係る調査」のデータ作成、提出を行っています。提出したデータは、全国の急性期医療を担う医療機関等の機能や役割等の分析・評価、今後のDPC制度の見直しに役立っています。

診療情報管理士とは

診療記録を適切に管理し、そこに含まれる情報を診療の継続、医療従事者の研究および教育・病院経営に活用することにより、医療の質の向上、病院の経営管理および地域医療に貢献する専門的な職業です。診療情報管理士の重要な役割は、診療記録の価値を最大限発揮させることができるように、公的な記録として管理していくことです。

診療情報管理士の誓い

  1. 私たちは、診療情報管理に関わる法令や諸規則を遵守し、誠実に業務を遂行します。
  2. 私たちは、個人の権利を尊重し、すべての診療情報を差別することなく安全に管理します。
  3. 私たちは、プライバシーの保護を徹底し、職業上知りえた秘密を絶対に漏らしません。
  4. 私たちは、診療情報を目的外に利用すること、事実を覆い隠すこと、また事実と異なる改変をすることを受け入れません。
  5. 私たちは、診療情報を科学的に活用し、真に患者のための医療に役立てることを目指します。
  6. 私たちは、常に研鑽を積んで専門的能力を高め、他の職種との協調・連携に努めます。
  7. 私たちは、診療情報管理士としての自覚と誇りをもって責務を全うします。

日本診療情報管理学会倫理要項より

部長・スタッフ紹介

山内高弘
部長・教授
山内 高弘
専門領域
血液疾患・がん薬物療法・痛風
副部長・特命助教
池田 裕之
専門領域
虚血性心疾患・循環器内科全般

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