通院治療センター

抗がん剤による化学療法は入院治療を中心に行われてきましたが、新規抗がん剤の開発、G-CSFや制吐剤など支持療法の発達や、また患者さんにとっては社会生活を中断することなくがん治療を継続することができ、生活の質の向上につながるため、がん化学療法は入院から外来治療にシフトしつつあります。当センターはがん外来化学療法を専門的に行うことを目的に、平成17年5月に開設されました。

診療体制・治療方針

悪性腫瘍に対する化学療法の他、各リウマチ疾患に対する生物学的製剤による治療も対象となっています。センターの運営には高い専門知識を持つスタッフと関連する診療科との連携および治療システムの確立が必要とされます。スタッフにはがん薬物療法に精通した医師、がん専門薬剤師、化学療法に精通した看護師が専任し、正確な薬剤調整、患者さんに対する薬剤に関しての相談対応や指導、治療中の安全確保と緊急時の対応、副作用に対する指導などを行っています。特に重篤な副作用に対しては、専門家のコンサルトを踏まえたチーム医療を推進しています。抗がん剤の血管外漏出、容態の急変、帰宅後の問題発生などの場合にはセンタースタッフ、救急部、関連診療科が協力して即座に対応できるシステムが取られています。

施設

快適な治療環境を提供するため、一般外来処置室と異なり明るい、落ち着いた内装とし、ゆったりとした空間が確保されています。また、独立した空調設備により患者の皆さまの要望に応じた室温環境が維持されています。通常型ベッドの他に、リクライニングチェアを備えており、また、個別に液晶テレビも設置して患者さんのアメニティーに配慮しています。小児がん症例など家族が付き添いできる準個室や多機能専用トイレも設置しています。

利用者数月別推移

業務内容

がん外来化学療法が安全、快適、効率的に実施されるように定期的にミーティングが行われ、問題点について検討し必要な対策が講じられています。また、勉強会や研究会に積極的に参加して新たな知見を習得しています。薬剤による副作用調査なども行われ、適切な対策が取れるように検討されています。さらに、症状に関する質問表を使って患者さんのつらさを早期から評価し、専門家が対応しています。

業務の特徴

リスクマネジメント

事前に指示された化学療法のレジメンは、前日までに薬剤師や看護師により投与スケジュールをはじめ、投与量、投与時間、支持療法について十分なチェックを受け、投与経路から使用する器材まで綿密なチェックと準備を行っています。
当日は、担当医師による治療確定を確認し、薬剤師が薬剤調剤および監査のダブルチェックが行われます。

センター長・スタッフ紹介

片山 寛次

センター長・教授・キャンサーボード部門長
片山 寛次
専門領域
消化器外科・膵臓外科・高度進行がん集学的治療・外科代謝栄養・がん疼痛管理

根来 英樹

通院がん化学療法部門長・助教
根来 英樹
専門領域
血液・悪性腫瘍・がん薬物療法

専任薬剤師 根來 寛
専任看護師 笹川 良明