呼吸器外科

肺、気管支、縦隔(心臓の周囲)、胸膜、そして胸壁の病気を専門に診察し、外科的治療に取り組んでいます。年間の呼吸器外科手術症例数は、最近3年間平均160症例/年で、その内、原発性肺がん70例前後の手術を行っています。特に、最近では胸腔鏡を併用した手術に力を入れ、気胸を代表とする良性疾患はもとより、早期の肺がんに適応を広げ、より侵襲の少ない手術を心がけています。

診療体制・治療方針

呼吸器外科の特徴としては、胸腔鏡を併用した手術に力を入れ、気胸を代表とする良性疾患はもとより、早期の肺がんに適応を広げ、より侵襲の少ない手術を心がけています(全症例の90%以上に導入)。そのほか、転移性肺がん、肺良性腫瘍、縦隔腫瘍、肺気腫、胸膜疾患、手掌多汗症などの疾患にも同様に胸腔鏡下手術を行っています。また、最近の画像診断(胸部CT、PET検査など)の発達により、肺がんの早期発見が増えている現状を踏まえ、標準術式の肺葉切除術に加え、胸腔鏡補助下に肺機能を温存する積極的縮小手術(区域切除術など)も症例を選んで適応をしています。

得意とする分野

胸腔鏡下手術、集学的治療、胸腔内温熱灌流化学療法

高度医療

胸腔鏡下手術

胸腔鏡を用いた手術は、診断、治療も含めて全症例に導入し行っており、術前の胸膜癒着の程度を胸壁超音波検査にて評価し、患者に優しい、精度の高い胸腔鏡下手術を行っています。肺気腫に対する容量減少手術、漏斗胸に対するNuss法手術および手掌多汗症に対する交感神経焼灼術も胸腔鏡を併用し行っております。自然気胸に関しては、当科にて考案し導入したJelly Fish法を10年前より行い、再発はほとんどなく良好な成績を残しております。

術前導入療法、術後補助化学療法

当科は、原発性肺がんに対する術前後の様々な臨床試験を発案及び実践し、症例を積み重ねております。進行肺がん治療でのよりよい化学療法を目指し、術前の導入療法(抗がん剤±放射線療法)及び、抗がん剤感受性試験の結果を踏まえた術後補助化学療法を行っております。その成果として、IIIA、IIIB期合わせた手術症例では、5年生存率48%と進行がんに対する集学的治療が効果を挙げ良好な成績を残しています。

肺がんのがん性胸膜炎に対する治療

当科では、比較的軽度のがん性胸膜炎症例もしくは術中洗浄細胞診陽性症例に対しては胸腔内温熱灌流化学療法(臨床試験)を行い、長期生存症例も得られています。

PETの有効活用

肺がん診療におけるPET検査の役割は大きく、そのためPETを使った臨床試験をいくつか提案し実行しつつ、病期診断、再発診断及び効果判定に精度の高い治療前後診断を行い診療しております。

症状・対象疾患

原発性肺がん、転移性肺がん、肺良性腫瘍、縦隔腫瘍、自然気胸、肺気腫、手掌多汗症、漏斗胸、重症肺気腫など

主な検査と説明

術前の診断は、PET-CTを含めた最新設備を備え、より精度の高い術前診断を行い治療に当たっています。当科の手術に際して心がけている点は、術前の画像診断を基に手術助手との間で綿密な討論やシミュレーションを重ね、確実で手堅い手術操作を行い、低侵襲よりも安全性を最優先とすることを念頭に常に手術に臨んでいます。また、診療中に心がけている点として、患者や家族の立場に立った正確な分かりやすい情報提供と心のこもった医療をモットーに診療に臨んでいます。セカンドオピニオンも受け付けており、検査データと診療情報提供書(紹介状)を用意し、総合診療部(内線3499、3565)に電話をかけ、呼吸器外科佐々木を指名、予約していただければ、対応いたします。

科長・スタッフ紹介

佐々木 正人

科長・准教授(診療教授)
佐々木 正人
専門領域
呼吸器外科学・呼吸器内科学・腫瘍学

助教・外来医長 左近 佳代 呼吸器外科学・呼吸器内科学・腫瘍学
助教・病棟医長 岡田 晃斉 呼吸器外科学・呼吸器内科学・腫瘍学

学会等認定制度による施設認定

学会等名 事項
日本胸部外科学会 呼吸器外科専門医認定機構 専門医基幹施設
日本呼吸器外科学会 指導医

外来診察予定

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 【初診・再診】
佐々木 正人
【初診・再診】
佐々木 正人

【再診】
岡田 晃斉
(隔週)

【再診】
左近 佳代
午後

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