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PETのご案内

概要

がんの早期発見に威力を発揮するPET

がんの変化するプロセス

 がんは発生してから個体差がありますが、長い年月をかけてPET装置成長し、そしてある程度の大きさになると急激に増殖します。
 今までの検査(CT、MR等)では主に1cm前後のがんを見つけてきましたが、PET検査では数ミリのがんまで発見されます。
 データによると、従来のがん検査による発見率に対して、PET検査では8倍以上の発見率があります。

写真:PET装置

PET装置

図:がんの早期発見に威力を発揮するPET

FDG-PET検査の保険診療

福井大学はFDG-PET検査の保険診療を始めます。
写真:高エネルギー医学研究センター

高エネルギー
医学研究センター

 福井大学は、北陸地域でサイクロトロンとPET装置を所有する基幹病院として、高エネルギー医学研究センターを中心に10年以上にわたるPET臨床研究の実績を基礎にしてFDG-PETによる悪性腫瘍などを対象としたPET診療を行います。

図:北陸地域におけるPET検査の基幹病院として
北陸地域におけるPET検査の基幹病院として

北陸地域医療機関・診療所の先生方へ/予約方法・お問合わせ先

 福井大学医学部附属病院のPETによる最先端医療検査の提供は、北陸地域において今後の画像診断に大きく貢献できるものと自負いたしております。特にがんの早期発見にはFDG-PET検査が有効で早期治療につながります。
 つきましては、PET検査についてご不明な点、さらに詳細な情報をお知りになりたい場合は、下記までお気軽にお問合わせください。

予約方法及びお問合せ先

当院F1受付にて予約を承ります。
検査の適応などについては、放射線科専門医師がご相談に応じます。(平日8:30〜17:00)
専用電話&FAX 0776-61-8171

PETの臨床適応に際して

PET検査を一層充実しました
 ほとんど副作用もなく、わずか数mmのがんまで発見できる可能性があります。PET(PositronEmissionTomography)は、そんな患者の皆様にやさしい優れものです。神経や心臓の病気などにも威力を発揮します。当院の最先端の研究成果を検査を希望される県民をはじめとする方々の診療によりスピーディーに生かすべく、増設を行い、各2台のPETとサイクロトロンを使用する有数の高度画像センターとなりました。医療サービスが国際的レベルにあることを示すISO9001も国立大学病院で初めて取得し、万全の体制を整えて検査を行っております。

福井大学のサイクロトロンとPET装置

FDG-PET検査開始までの流れ

図:FDG-PET検査開始までの流れ

PET検査のメリット

腫瘍領域

 がん細胞は、細胞分裂が盛んに行われ多くのエネルギーを必要とするため、正常細胞に比べてエネルギー源としてブドウ糖を多く取り込みます。FDGはブドウ糖と同じようにがん細胞に多く集まり、悪性度の高い腫瘍細胞ほどFDGの集まりが多いと言うことができます。PET検査では、これを利用して腫瘍の悪性度の診断やがん細胞がどこまで広がっているかの診断を行うことができます。

FDG-PET検査は、短時間で一度に全身を撮影できます。
写真:FDG-PET検査

左の写真では、右肺の早期肺がん(赤矢印)が認められます。

写真:FDG-PET検査

左の写真では、左肺の肺がん(赤矢印)のみならず、肝、副腎(緑矢印)などにFDGの強い集積が見られ、多発性転移の存在が認められます。

脳神経領域への応用(てんかんの焦点検索)

 PETの脳神経領域への応用は、脳の機能解析や病態の研究に使用されています。脳は、通常、ブドウ糖(グルコース)と酸素をエネルギー源として活動しています。このため、活動している場所では、多くのブドウ糖や酸素が消費(代謝)されます。今回はFDGを利用したてんかんの焦点検索が保険適応となっています。

写真:FDG-PET検査

左の写真では、てんかんの焦点として欠損(赤矢印)が認められ、代謝定価と診断されます。

心臓領域への応用(心筋生存能の評価)

  心臓のPET検査としては、FDGを使用した心筋生存能の評価が保険適応となっています。FDGの取り込みがある場合は、心筋が生きていることを示します。

FDGによる心筋の生存能の評価
写真:FDGによる心筋の生存能の評価
  1. 血流が低下している領域(NH3での欠損)でFDGの取り込みがある場合は、血流を回復する治療を行えば心臓等は回復する。
  2. 血流が低下している領域(NH3での欠損)でFDGの取り込みがない場合は、血流を回復する治療は意味がない。

FDGの生体内での代謝のメカニズム

18Fluoro-2-deoxy-D-glucose(FDG)
写真:18Fluoro-2-deoxy-D-glucose(FDG)
図:FDGの生体内での代謝のメカニズム
PET製剤
O酸素ガス 脳酸素消費量
Fフルオロデオキシグルコース(FDG) 心機能、脳機能、腫瘍
Fフルオロドーパ 脳機能
Cメチオニン アミノ酸代謝、腫瘍
C酢酸 心筋
Cメチルスピペロン 脳機能
Nアンモニア 心筋血流量
O水 脳血流量

PETはCT、MRよりも感度が高い検査です。

写真:PETはCT、MRよりも感度が高い検査です。イメージ
  1. がん発生
  2. 機能診断・がん細胞増殖。(ブドウ糖を大量に使う)
    PETはここを捉える。
  3. 形態診断:組織形崩れる。CT、MRで捉える。

悪性リンパ腫

写真:PETは、悪性リンパ腫のStagingにも有用な検査です。

FDG-PETは、悪性リンパ腫の
Stagingにも有用な検査です。

悪性リンパ腫は、全身への広がり(Staging)に応じて治療方針を決定します。左の写真では、鎖骨上から縦隔(赤矢印)及び傍大動脈(緑矢印)に沿ってFDGの強い集積が見られ、病変の広大な進展がわかります。

写真:頭頸部腫瘍PETとCTの感度比較イメージ

頭頸部腫瘍
PETとCTの感度比較

  CT PET
リンパ節転移 40% 80%
再発診断 73% 100%
原発不明がんの診断 15% 54%

PET検査に関して

FDG-PET検査の流れ

検査注意事項
  1. 検査投与前に最低4時間以上の絶食が必要です。
    (ただし、糖分を含まないお茶、お水は摂取可能です。)
  2. 検査当日は、当院の総合受付へお越しください。
  3. 検査は静脈内投与後、60分間安静にして撮影を開始します。

PET検査目的のみの予約申込みでもけっこうです。

PET検査の申し込みは、すべて予約制になっております。下記の「FDG-PET保険適応疾患」をご確認のうえ、ご予約ください。また、申し込みされた施設は、PET専用診療情報提供書をご利用ください。

FDG-PET保険適応疾患

てんかん、虚血性心疾患、肺がん、乳がん、大腸がん、頭頸部がん、脳腫瘍、膵がん、悪性リンパ腫、転移性肝がん、原発性不明がん、悪性黒色腫

Q&A

質問

検査時間はどのくらいかかるのですか?

答え

PET検査は、体内の微量な放射性薬品の様子を特殊なカメラで撮影するものです。FDG-PET検査の場合は、静脈内注射後、安静60分、PETカメラ撮影30分で、合計1時間30分かかります。(検査目的のみの外来患者の皆様でも、受付、検査内容の説明を含め、2時間程度です。)

質問

検査前に準備することはありますか?

答え

FDGの場合、糖代謝を正しく診断するために、投与前に4時間以上の絶食が必要です。詳しい内容につきましては、検査予約時にお伝えします。

質問

検査費用はどのくらいかかるのですか?

答え

FDG-PET検査は、保険診療における点数が7,500点と定められています。保険診療を受ける場合は、3割負担で22,500円となり、それに初診料などが加算されます。

質問

放射線の被ばくは心配ありませんか?

答え

PET検査での被ばくによる人体への影響は、全く問題ありません。例えば、FDGを注射してPET検査を1回受けますと、およそ被ばく線量は2.2mSv(ミリシーベルト)になります。これは、人が地球上で普通に暮らし、大地からの放射線や宇宙線、体内にある放射性元素によって被ばくする平均的な線量である2.4mSvとほぼ同じ被ばく線量なのです。

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