活動報告
2023年度
・永平寺町社会福祉協議会主催 在宅ケア普及啓発講演会「地域で暮らしを支える在宅医療」(2023.10.21)
・スタッフ勉強会報告「LGBTQフレンドリーな診療所に成長するために」(2023.11.7)
・永平寺町多職種連携研修会を開催しました(2023.5.16)
2022年度
・地域住民向け講演会「自宅で最期を迎えるという選択肢」を行いました。(2023.3.18)
・フレイル・サルコペニア検診開催しました(2023.3.16)
・スタッフ勉強会報告「LGBTQフレンドリーな診療所に成長するために」(2022.11.14)
・永平寺町在宅医療・介護等多職種連携についての事例検討会(2022.10.21)
・永平寺町役場職員研修 「タバコ再考」(2022.10.20)
・永平寺町立在宅訪問診療所 民生委員向け講演会「~えい坊診療所の取り組み~」を行いました(2022.10.2)
・スタッフ勉強会報告「LGBTQフレンドリーな診療所に成長するために」2023
昨年に引き続き11月7日には、上記タイトルで、新しい診療所スタッフ、昨年参加できなかったスタッフ、また実習中の医学生・看護学生対象に、勉強会を行いました。
私自身、LGBTQの方達が抱える問題について不勉強であった反省があり、2022年7月から12月までLGBTQに関するヘルスケア学習プログラムに参加させていただいていました。そこで、ぜひ、当院もLGBTQフレンドリーな医療機関に成長したいとの思いが強くなり、昨年度からスタッフ向けに40分ほど学習会を開催させていただいています。一番最初に患者さんにコンタクトいただく事務職や医師・看護師にも参加いただき、性自認や性的指向が様々であることはそれぞれの方の個性の一部であること、LGBTQの方々が抱える悩みや健康格差をお伝えし、それらをなくして安心し利用いただくための医療機関としての取り組み例をお伝えし、当院でも取り組み続けることを提案させていただきました。終了後には今年も希望者にALLY(支援者)バッジをお渡しさせていただきました。
11月16日には、誰もが公正で当たり前の医療が受けられる社会の実現を目指して、「第5回LGBTG+と医療講演会」に医療者の視点から、今回の取り組みも含めて報告させていただく予定です。
文章 永平寺町立在宅訪問診療所 楠川 加津子
・永平寺町社会福祉協議会主催 在宅ケア普及啓発講演会「地域で暮らしを支える在宅医療」
2023年10月21日 永平寺町民を対象とした、在宅ケア普及啓発講演会を行いました。
在宅医療、とくに訪問診療について実際に当院が行っている内容についてお話しました。当院で在宅診療を行っている中で、在宅医療経験のない患者さんやご家族にとって、在宅でどこまで治療できるのかといった疑問や、在宅で生活を続けていくことへの不安を抱いている方が多く、将来像を描きにくい実情があるのではないかと常々感じていました。今回の講演会では、当院で実際に訪問診療を行っている方々にご協力をいただき、具体例としてなるべく多くご紹介することで少しでも参加者さまの疑問や不安にお応えできたら、と考えておりました。持病や家族背景などは一人一人異なっているため、その人にあわせた医療の提供の仕方がありますが、皆様の今後の将来設計のなかに在宅医療という選択肢も加えていただけるよう紹介しました。地域住民の方々からは、「自分の将来について考える良い機会になった」と好評をいただきました。今後もこのような機会を設け、地域の皆様方との接点を増やしていけたら、と感じました。
文章 永平寺町立在宅訪問診療所 青木 拓耶
・永平寺町多職種連携研修会を開催しました
2023年5月16日 永平寺町多職種連携研修会 @松岡公民館 「認知症 みんなの相談室」を開催しました。永平寺町内の介護施設、訪問看護、訪問介護、地域包括センター職員などが集まり、福井大学医学部附属病院 地域医療推進講座の山村修教授をお招きし認知症対応について困っていることなどについてお話いただきました。前半は認知症の最新の知見を踏まえた基本的な知識について、後半は、参加者から事前に頂いていた困っていることについての質問に対して、参加者みんなで答えを考えました。「居室で放尿してしまうのにどうしたらいいか?」に対して、みんなで悩んだ中で、参加者から「神社のマークを印刷して置いておく」という方法もあるなど意見があり、新しい気付きや発想が広がり盛り上がりました。今後もこのような認知症のケアについて継続的に話し合う場をつづけていけるといいなど意見もあがっていました。
文章 永平寺町立在宅訪問診療所
・地域住民向け講演会「自宅で最期を迎えるという選択肢」を行いました。
2023年3月18日 永平寺町立在宅訪問診療所 地域住民向け講演会「自宅で最期を迎えるという選択肢」を行いました。
町からの依頼があり、在宅看取りについての概要の説明や実際に当院が行っている在宅診療、在宅看取りについてお話させていただきました。予定していた人数よりも多くの住民に参加いただき、適宜質問(写真のようにグーチョキパーでアンケートを取る等)を行いました。住民の皆様は在宅医療を利用したいと思う反面、費用や介護をする家族へのうしろめたさ、実際の医療サービスについて不明点が多い等の不安も多くあるようであり、今後の当院の説明責任という点では課題の一つと感じました。講演の後半には当院で在宅看取りを行わせていただいたご家族からお預かりしたお手紙を代読させていただきました。ご家族の方や看取りを行いました患者様は自宅で最期を迎えたことが大変嬉しかったようであり、在宅で家族や好きなもの(生前はアルコールやタバコが大好きでこれらの銘柄コレクションがベッド周囲のきれいに並んでいました)に囲まれながら最期を迎えられたこと、訪問入浴などのサービスを利用して幸せそうだったことなどを当時の写真もいただき、参加者の方々と共有させていただきました。参加者の中には涙を流される方もおり、当院の訪問診療をご利用いただいている家族様からも今回の講演を聞いて「今後も宜しくお願いします」とご挨拶をいただきました。講演の手ごたえとしても十分に感じており、今後もこのような住民向けの講演を行い、住民教育や当診療所の診療の幅を広げることが出来たら、と感じました。
文章 永平寺町立在宅訪問診療所 久野 哲弥
・フレイル・サルコペニア検診開催しました!@永平寺町立在宅訪問診療所
当院では、2022年度も福井大学地域医療連携講座のみなさま、医学生さん・看護学生さんにもご協力いただき、3月10日・16日の2日間、フレイル・サルコペニア健診を行いました。外来診療中の方、町報を見てきましたという方あわせて26名の方にご参加いただきました。
ただ検診を行うだけでなく、結果に基づいて、たんぱく質を中心とした食事のアドバイス、永平寺町お勧めの百歳体操・コツコツ体操を一緒にしたり、地域で開催されている運動教室など各種ご案内も行いました。
学生さんたちもいきいきと率先して、お手伝いくださり、地域での活動に興味をもっていただけたようでした。
コロナ禍の影響か、フレイルに該当する方が10%→30%、サルコペニアに該当する方が、5%→11%と増加傾向でした。
新型コロナウイルス感染症も5類となりました。えいぼうとして、今後も診療だけでなく、地域の健康維持・増進のお手伝いを展開していきたいと思います。
文章 永平寺町立在宅訪問診療所 楠川 加津子
・スタッフ勉強会報告「LGBTQフレンドリーな診療所に成長するために」
当院では、コロナ感染対策などスタッフ間で意見交換や勉強会を行っていますが、11月14日には、上記タイトルで、診療所スタッフ対象に、勉強会を行いました。 私自身、LGBTQの方たちが抱える問題について不勉強であった反省があり、2022年7月から12月までLGBTQに関するヘルスケア学習プログラムに参加させていただいています。そこで、ぜひ、当院もLGBTQフレンドリーな医療機関に成長したいとの思いが強くなり、スタッフにお時間いただき、40分ほど学習会を開催させていただきました。一番最初に患者さんにコンタクトいただく事務職の方や医師・看護師さんにも参加いただき、性自認や性的指向が様々であることはそれぞれの方の個性であり、LGBTQの方々が抱える悩みや健康格差をお伝えし、それらをなくして安心して利用いただくための医療機関としての取り組み例をお伝え提案させていただきました。終了後には参加者全員にALLY(支援者)バッジをつけていただき、記念撮影も撮ることができました。受付にはレインボーフラッグも設置しました。まずは、LGBTQフレンドリーな医療機関の1歩を踏み出すことができたかと思います!
文章 永平寺町立在宅訪問診療所 楠川 加津子
・永平寺町在宅医療・介護等多職種連携についての事例検討会
2022年10月21日永平寺町役場大会議室にて、コロナ流行後の初となる対面での多職種連携の交流会を開きました。地域包括支援センターの御協力のもとで、町内のケアマネ・施設相談員さんに多数参加いただき開催することができました。
在宅看取りが県下で最下位だった永平寺町で、2019年8月に大学運営にて「永平寺町立在宅訪問診療所」を設立してはや3年。住民の方々をはじめ各医療機関・介護・行政の方々のおかげで、訪問診療を利用される患者さんの数も順調に増えており、ついに3桁を超える日も近くなってきました。
日々の業務に忙しく、個々では多職種連携の連絡をとってはいますが、医療と介護が一堂に会して一緒にチームを組んで考える機会は限られていた分、コロナ流行もありコミュニケーションも取りづらい中で、コロナ対策で溜まった想いも、みなさんに解放していただく場となりました。
オリエンテーションでは、現時点での在宅医療のチームとしての立ち位置を確認させていただきました。
事例検討では「特養のショートステイ中にコロナクラスターに巻き込まれ苦労した困難事例」を提示し、グループワークにて意見交換を行いました。議論は白熱し、各班の発表では「医療型のショートステイが欲しい」「ショートステイは、継続的に普段の様子を見ておらず、変化がわかりづらい、家族のこともわからないなどリスク」「ケアマネタイムなどの使用や動画をつかった情報共有など、医師と相談しやすい環境が必要」「看護師がいない時間が多い」など多数の具体的な、興味深く共感できる意見が上がっていました。
永平寺町の特徴として医療機関併設の介護施設がなく、医療との連携で苦労されている現状など課題が明確になり永平寺町の医療介護チームとしての方向性を共有しました。今後、年2回は多職種連携をテーマに会を開催させていただき今回の意見を踏まえブラッシュアップしてく予定です。
文章 永平寺町立在宅訪問診療所 此下 尚寛
・永平寺町役場職員研修 「タバコ再考」
当院では、永平寺町役場の産業医活動も行っています。
2022年10月20日職員を対象に、「タバコ再考」と題して、産業医の立場から、お話させていただきました。18時からと仕事帰りでお疲れの中にもかかわらず、91名の職員さんに参加いただきました。事前に参加者の皆さんにはスマホを持参いただくようお願いし、slidoというツールを使用して、参加型の45分にしました。まず参加者の背景として、喫煙歴無し:68%、喫煙歴あるが現在禁煙中:12%、現在喫煙中:21%という割合でした。また周囲に喫煙者がいるかという質問では、いるという方が58%と過半数を超えており、喫煙者が減っていてもまだまだ他人事ではない現状が浮かび上がりました。日本においても死亡危険因子で最たるものは喫煙であり、また受動喫煙の影響の大きさ、タバコが脳波に与える影響などもお話させていたできました。禁煙すると、身体的・精神的・経済的にメリットが大きいことを具体的にお話させていただきました。今回の講演会の講演会の目標を、「①禁煙のメリット・喫煙のデメリットを知る」「②禁煙にチャレンジしてみよう、周囲に勧めてみようと思える」と設定しましたが、クロージングでの目標達成の確認では、ほぼ全員の方が挙手いただくことができました。
今回は産業医としてお話させていただきましたが、今後も学校などいろんな場所で地域の住民さんにも禁煙の大切さを発信していけたらと思います。
文章 永平寺町立在宅訪問診療所 楠川加津子
・永平寺町立在宅訪問診療所 民生委員向け講演会「~えい坊診療所の取り組み~」を行いました
10月2日に民生委員の方々に当診療所をもっと知っていただくことを目的に講演をさせていただきました。
まだできて若い診療所ではありますが当診療所のことをご存じの方も多く、「きれいな外観」、「待ち時間が短い」、「先生方が時間をかけて丁寧に診察してくれる」など、嬉しい意見もたくさんありました。一方で当診療所の名前から外来診療をしていることを知らなかったという声も目立ち、今後の課題として訪問診療だけでなく外来診療も行っていることをPRできたらと思いました。
当診療所はそれだけでなく、小児ワクチン接種や学校検診なども幅広く行っており、そちらも民生委員の皆様に理解していただけたのも収穫でした。
文章 永平寺町立在宅訪問診療所 久野 哲弥