看護部長のあいさつ

福井大学医学部附属病院は、福井県の高度急性期医療・先端医療を行い、一方では地域の中核病院としての機能も併せ持つ、県内唯一の特定機能病院です。
看護部理念は、「その人らしさを尊重した最適な看護」であり、高度急性期医療と先進医療に対応し、地域社会において、その人らしい健康的な生活の実現に向けて支援していきます。当院の医療を受けたいと来られる患者さんやご家族に対し、私達看護職員は、医療チームの一員として、医療と日常生活の両方を考え、その人らしい健康的な生活の実現に向けて支援します。社会では高齢者人口が増加し、療養生活の場が医療施設から在宅への移行が行われています。治療選択や在宅復帰に向かう患者さんの思いに寄り添い、患者主体の意思決定を支援し、患者さんとご家族が望む最適な療養支援ができる看護を目指しています。
当看護部では、看護職ひとり一人がキャリアアップとやりがいを持てるように積極的にサポートしています。人としての成長や看護としての楽しさが得られるように教育体制を充実させています。また、結婚・出産・育児などライフイベントや認定・専門看護師、大学院進学など多様なライフスタイルに合わせた働き方や看護師の成長を支援しています。
そして、当看護部では、看護提供方式Partnership Nursing System（PNS）を開発し実践しています。検温や処置、ケア、記録を２人１組で行うため、患者の観察点やケアのポイント、患者を支援するコミュニケーションの取り方など、看護実践と臨床判断のスキルを、目の前で看護実践する先輩看護師から直接学ぶことができます。さらに、患者の思いに寄り添った看護が提供できるように、日々のペア間でお互いの考えを共有し看護実践することに力を入れています。
看護職全体で看護部理念の実現に向けて、患者さん一人ひとりに寄り添い、その人がその人らしく生を全うすることが出来るよう、私たち看護職は患者・家族を支援します。