看護部長のあいさつ

PNS(Partnership Nursing System)発祥の地で

患者・家族に寄り添う看護を!


「パートナーシップ・ナーシング・システム(Partnership Nursing System:PNS)」は、福井大学医学部附属病院看護部が独自で開発した看護界初の新看護提供方式です。 PNSにより、看護師の仕事のやりようが大きく変わりました。以前は、新人看護師も一人前の看護師として責任を持たされ、「3K・7K」の職場でした。しかし、今は検温・ケア・記録等を2人1組で行うため、日々の業務全てがOJTであり、目の前でケアを共に行う先輩看護師から、患者の観察点やケアのポイントなど、先輩が経験を積み重ねて高めた技術、患者を支援するコミュニケーションスキルを学び、身に付けることができます。そのため、新人看護師1人当たりのヒヤリ・ハットがPNS導入前に比べ1/3に減少しました。また、患者を待たせることなく体位変換やケアを行うことで、院内発生の褥瘡が激減するなど、看護の質向上にもつながっています。さらに、リアルタイムに記録できるようになったことで定時帰宅が可能になり、プライベートタイムも楽しめるようになりました。なによりPNSによって、“ありがとう”という言葉が多くなり、コミュニケーションの良い職場風土になりました。このように、PNSにより患者にとって安全で安心できる、看護師にとっても働きやすい病院になり、全国の多くの病院がPNSを取り入れようと、当院に研修に訪れています。
この他にも、入院後24時間以内の看護計画立案率100%の「看護過程支援システム」は、当院看護部が開発した看護師の看護診断を支援するシステムです。また、看護師個々に配布されているスマートフォンで、その日の受け持ち患者からのナースコール受信が可能なことや、本日の検査予定等を患者に案内するベッドサイドのモバイル端末の開発、認知症患者の院内デイケア「アクティビティ・アップ」の取り組みなど、当院看護部は常に新しいことにチャレンジし続けています。
当院では、看護師個々の成長を見守り、看護総合力育成体制(ローテーションによる新人教育体制)、結婚・出産・育児などのライフイベントや、認定・専門看護師、大学院進学など、多様な生き方に応じたサポートをしています。看護実践力を身に付け、治療選択や在宅復帰などに迷う『患者に寄り添い』、患者主体の意思決定を支援し、患者と家族が望む在宅での生活を見据えた療養支援ができる看護師をめざして、共にがんばりましょう。

副病院長・看護部長
大北 美恵子