認定看護師

道関 沙緒理(看護師)

糖尿病看護 

共に歩んでいく支援

糖尿病は生涯にわたるセルフケアが必要とされる慢性疾患であり、糖尿病の患者さんは、社会のさまざまなことに関わりながら生活をし、並行して糖尿病の治療を続けています。そのような患者さんの頑張りを、より専門性をもって支援していきたいと思い、認定看護師を目指しました。

糖尿病の患者さんが自宅で安定した療養生活を送るために、患者さんの生活を知り、価値観や思い、経験を尊重しながら患者さんと向き合い、具体的な方向性や方策を患者さん自身が見いだせるように、共に歩んでいけるような支援をしたいと思っています。

西野 翔子(看護師)

皮膚・排泄ケア 

その人らしい生活をサポートする

皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷ケア・ストーマケア・失禁ケアの3つの分野の看護に特化した看護師です。私は、その中でもストーマを造設した患者さんとの関わりを通して、入院中だけでなく退院後の生活も支援していきたいと思い認定看護師を目指しました。

多くの患者さんは、治療の経過とともに様々なスキントラブルに見舞われます。スキンケアや排泄ケアは患者さんの生活に必要なもので、今後の生活を左右するものだと思います。患者さんとご家族、スタッフと共に継続できるケア方法を考えるとともに、患者さんが抱えている様々な思いや問題に寄り添いながら、その人らしい生活を送ることができるようにサポートしていきたいです。

埴 瀬里奈(看護師)

がん薬物療法看護 

抗がん剤治療を受けている方の希望に寄り添いたい

患者さんが安心して治療を受けるためには、薬剤の特徴や投与管理、副作用マネジメント等に関する正しい知識やケア方法を身につけることが大切です。歩き方や表情といったささいな様子から、身体面や精神面などの「普段と何か違うかも?」に気付き適切なケアにつなげられるよう専門的知識や実践力を活かしながらスタッフと共に成長していきたいです。
治療を頑張ってもう一度好きな物を食べたい、家族と旅行に行きたい、愛犬と散歩に行きたい、など患者さんによって治療を頑張る理由はさまざまです。そんな患者さんの希望を支えていけるよう、患者さんやご家族はもちろん、院内外のスタッフも気軽に相談のできる身近な存在でありたいです。

遠藤 美香(看護師)

慢性呼吸器疾患看護

「その人らしさ」を大切にする

慢性呼吸器疾患とは、COPD、間質性肺炎など、安定期と増悪期を繰り返しながら長い年月をかけて進行する呼吸器の病気です。慢性呼吸器疾患の多くの方は、日常生活動作での息切れや呼吸困難感があり、活動の範囲が狭くなります。また、心身の苦痛も伴い、生活の質が低下することがあります。患者さんが自分らしい生活を維持できるよう、苦痛症状である息切れが緩和でできる動作や生活の仕方を共に考えていきます。また患者さんが、病気とうまく付き合っていくために、酸素療法、吸入、栄養などの自己管理ができるよう、ご本人や家族の気持ちに寄り添いながらサポートしていきたいと思います。

山下 紗也加(看護師)

慢性心不全看護

心不全と上手に付き合うためにできること

心不全は全ての心疾患の終末像と言われ、悪くなったり、少しよくなったりを繰り返し、徐々に病状を悪化させていきます。私の役割は心不全を悪くさせる原因を特定、観察し、重症化の回避や回復の促進、再発を予防するための指導を行い、在宅療養を見据えた生活調整を行うことです。患者様によっては息切れや体のだるさが残ることがあり、症状と折り合いをつけて生活ができるよう支援を行います。心不全と付き合っていくには様々な制限が課されてしまい、これまでの生活習慣を改善しなければなりません。少しでも患者様の不安を減らし住み慣れた家で長く過ごすことができるよう、一緒に考えサポートしていきたいです。

橋本 文(看護師)

認知症看護

ニードは何か考える

認知症の方々にとって、入院の環境は自宅とはかけ離れており、その環境の変化は混乱をもたらします。しかし、馴染みの物を置き、自宅に近い環境に近づけたり、看護師が患者さんのニードを把握し関わる事で、落ち着いた入院生活が遅れるようになります。そのような、入院生活を送っていただけるよう、患者さんに関わっていくことが私の理想です。また、治療や療養場所の選択など認知症の方々の意思を尊重した支援ができるように取り組んでいきたいと思っています。

由比 宏和(看護師)

慢性呼吸器疾患看護

「自分らしく」をサポートする一員として

私たちは普段何気なく呼吸を行っています。しかし慢性呼吸器疾患患者はCOPD・気管支喘息・間質性肺炎など様々な病気によって呼吸器に障害が生じているため「息が辛い」という体験や精神的疲労を抱えながら日々の生活を送っており、在宅療養を行う中で、自己管理はとても大事になってきます。
内服・吸入、酸素療法などを行いながら病気の増悪を予防し、「自分らしく」を目標に自己管理し在宅療養生活を送ることができるようサポートしていきたいと思っています。

丸木 裕美(看護師)

認知症看護

「生きるとは」をともに考えさせていただく

認知症を患う方が新たな疾患を抱え入院されます。現状を理解することが難しいことも多い認知症の方々は慣れない環境の中、大きな不安を抱え、混乱されることもしばしばです。そのような中で、一番近い存在である看護師の関わりで安心して過ごしていただけると考え、どのような関わりが必要なのかを病棟スタッフとともに考えています。

また、経験豊富な人生の先輩方が今何を思い、どこでどのように過ごされたいと考えておられるのかを伺いながら、ご本人、ご家族とともに退院後の生活を考えようと日々努力しています。

水上 綾子(看護師)

摂食・嚥下障害看護

感染リスクを減らして患者さんの生活を守りたい

摂食・嚥下障害看護認定看護師の役割として、患者さんの口腔内を清潔にすること、咀嚼や飲み込む機能の訓練の実施、適切な食事形態の選択などがあります。その中でも私は口腔内を清潔に保つことが特に重要だと考えています。口腔内の環境を整えることで、免疫力が向上し感染リスクを減らすことができます、また食べる機能や話す機能も改善し患者さんの生活の質に繋がります。口腔内は閉ざされているため意図的に見なければ見えないですし、狭い場所なのでケアにも技術が必要となります。スタッフと情報の共有を図り、協力しながら、患者さんの生活を支援していけたらと思います。

髙橋 ゆか(看護師)

摂食・嚥下障害看護

「食べたい」という思いに寄り添う看護

摂食・嚥下障害看護とは加齢や成長発達、疾病・治療の副作用により「食べる」機能に障害が生じた方の、人生の大きな楽しみの1つである「食べたい」という思いに寄り添う看護です。摂食嚥下の分野はがん治療や脳血管疾患、神経筋疾患、認知症、高齢者、サルコペニアなど多岐にわたります。現在入院期間の短縮により摂食嚥下障害を持ちながら自宅退院や転院、施設入所をする方が増えています。食べるリハビリに苦悩する患者さんや、家での食事や口腔ケアに不安を抱える患者さんとご家族の支えになりたいと考えています。

そしてリスク管理をしながらも1日でも早く、長く安全に、食べたいものを食べることができるように、多職種と連携しながら支援していきたいです。

徳原 涼衡(看護師)

がん放射線療法看護

放射線療法を選択した人々の身近な存在として出来ること            

放射線療法は、現在、がん患者の約3割が受けており、「再現性(毎回同じ体位)の確保」「治療の完遂」と、出現する有害事象(副作用)の予防・早期発見・対処が大切です。入院時は、病棟看護師と連携・協働して看護ケアやセルフケア支援を行い、外来通院時は、治療棟看護師が、患者自身でセルフケアを行えるように「自己管理表」を使いサポートします。そして、治療と向き合えるように気持ちに寄り添い、院内の他チームとも連携を密にし、必要な情報を整理して意思決定支援等を行います。これからも放射線療法を選択した人々の身近な存在として出来ることを看護スタッフと共に考え、放射線療法看護の質の向上と安定を目指していきます。

西本 尚弥(看護師)

脳卒中リハビリテーション看護

患者さんや家族の思いを尊重して

 脳卒中とは、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つに分類されます。脳卒中を発症すると、意識障害や運動麻痺、記憶障害などの高次脳機能障害といった障害を併発することで、その人の人生が一変してしまう病気で、現在寝たきり第1位の原因となっています。

脳卒中を発症した患者さんは、障害が原因で自分の思いを訴えることができなかったり、またその患者さんを支える家族も今後の生活に強い不安を抱いてます。日々の関わりの中で、患者さんや家族の思いに寄り添い、他職種と共同し、一緒に考え、「その人らしい生活」が送れるよう、看護実践を行っていきたいと思います。

伊藤 宏之(看護師)

小児救急看護

For the future of Children

小児救急看護認定看護師は、小児救急医療における子どもと家族の権利を擁護し、自己決定を尊重した看護を実践します。子どもと家族のニーズに対応し、年齢・発達に応じた家庭での初期対応から救命技術までの身体的なケアから、危機状にある患者及び家族への精神面の看護まで、患者や家族の状態、緊急度・重症 をアセスメントし、確実な看護技術を実践することを活動の目的としています。
また医療処置やケアをもち在宅療養に移行する子どもと家族が、安全な在宅療できるようにも支援をしています。

山根 恵(看護師)

小児救急看護

子どもと家族の思いに寄り添うこと

小児救急看護認定看護師は、子どもの身体状況のアセスメントを確実に行い緊急度の判断をしたり育児不安や虐待への対応、家庭における初期対応指導、子どもの事故予防指導などの役割を担っています。そのため、救急対応はもちろんのこと、家庭における育児能力の向上といった観点も考慮しながら関わる必要があります。子どもは自分の思いや訴えをうまく言葉で表現できないことが多く、家族もまた何らかの思いを抱いて受診しています。その気持ちに寄り添い支援することは子どもと家族が安心・安全に生活していくことに繋がると考えます。「子どもの権利を守る」という視点で、子どもの健やかな成長発達のために家族を含めた支援を続けていきたいと考えています。

藤田 久美子(看護師)

脳卒中リハビリテーション看護

患者さんの生活の再構築に向けて

脳卒中は脳の血管が詰まる「脳梗塞」脳の血管が破ける「脳出血」脳の血管にできた動脈瘤が破裂する「くも膜下出血」があり、何らかの障害を残すこわい病気で、介護を必要とする原因の上位を占めています。 突然発症し、生活が一変してしまう患者さんやご家族に出会い自分の無力さを感じ、認定看護師を目指しました。生命の危機を乗り越え、患者さんのもう一度喋りたい、食べたい、歩きたい、トイレに行きたいといったその人らしい生活の再構築に向けて寄り添う看護に携わることが出来ることに喜びを感じています。

木村 夏希(看護師)

手術看護

よりそい、手術をともにのりきる

手術は患者さんにとって大きなライフイベントです。手術、麻酔、術後、生活と様々 な不安を抱えつつ、手術に挑みます。以前、患者さんに廊下で「ありがとう」と声をかけて頂いたことがあります。数日前に手術を受けた患者さんでした。関われる時間はとても少ないですが、手術を前に極度の緊張や不安の中にある患者さんにとってはそれだけ印象に残る時間なのだと実感しました。
手術を受けられる患者さんに少しでもよりそえるよう、術中だけでなく病棟や外来と連携し、切れ目のない看護を実践し、多職種で構成される手術チームで患者さんの安全を守ります。術前から術後を通して、患者さん自身がどうなりたいかをともに考えられる看護師を目指しています。

朝倉 佑介(看護師)

手術看護

患者さんのゴールにむけてサポートする

不安と期待を胸に手術を受ける患者さんはそれぞれ1人1人の生活背景があります。 さらに同じ手術でも、患者さんによって価値観や家族の思いが異なるため、個別的な看護が重要になってきます。そこで、患者さんがどのようなゴールを持ち、手術を受けるのかを理解する必要があります。医師・看護師・臨床工学技士・検査技師などで構成される手術チームで、患者さんが納得し、満足できるゴールへと導く役割が手術室看護師にはあります。
患者さんから「あなたが担当でよかった、安心できた」と言ってもらえるように日々患者さんのことを第一に考え、手術が安全かつ円滑に手術を終えるためのコーディネートができるように関わっています。

宮川 久美子(看護師)

手術看護

終わるまで、ずっと側にいて守る。

今よりも少しでも良い未来をめざして手術を決断し、勇気を振り絞って手術室に来られる患者さんを、手術が終わるまで、ずっと側にいて守るのが私たち手術室看護師の役目です。手術中は色々な危険が起こる可能性があります。それを1つ1つかいくぐり、手術を終えて無事に家族のもとに戻っていただけるように、医師・看護師・臨床工学技士・検査技師・放射線技師らが手術チームとして一丸となって役割を果たすことが重要です。チームの誰よりも患者さんの味方として安全・安楽を確保できるよう専門性を高め、手術チームを円滑に動かすための潤滑油となれる手術室看護師を目指して、一緒に頑張りましょう。

出口 文代(看護師長)

新生児集中ケア

共に学び、看護の楽しみを感じる。

新生児看護は、出生直後から集中的な治療を受ける新生児に対し、人として尊重し人生の始まりに寄り添い、新生児の声なき声に耳を傾け、より良い看護を提供できるよう根拠を踏まえた最新の専門的知識・技術を活かした看護展開を実践し、家族の始まりを支え、寄り添い、新生児の成長・発達を家族と一喜一憂しながら信頼関係を築くことです。
学ぶ姿勢を忘れず、日々疑問に思ったことを追及する姿勢はとても大切です。一緒に看護の醍醐味を感じながら、やりがいを見出してみませんか。

加納 恭子(副看護師長)

皮膚・排泄ケア

身近なパートナーとして寄り添う看護を

高齢化や最新医療の発展と共に、看護の現場には様々なスキントラブルが発生しています。 普段よく見かける発赤や糜爛は、まずは予防的ケアを行い、発生後は根拠に沿ったケアを行えば早期治癒が可能です。私が認定看護師を目指したのは、スキントラブルを繰り返すストーマ造設後の患者さんに対するケアや精神的苦痛へ援助方法がわからず、アセスメント能力の未熟さを感じたことがきっかけです。創傷、ストーマ、失禁ケアの3分野を、患者さんや家族のライフスタイルを考慮した上で、専門的視点からスタッフと共にケアの方法を考え、優しい看護を提供していきたいです。