緩和ケア研修会について

緩和ケア研修会の受講法の変更のお知らせー受講のお願い

福井県がん診療連携協議会研修部会長・福井県緩和ケア研修会

福井大学医学部附属病院がん診療推進センター 廣野 靖夫

2012年、「がん対策推進基本計画」にて、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことを目標に掲げました。厚生労働省では、2015年「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針」を定め、がん診療に携わる総ての医師が緩和ケアについて基本的な知識を習得することで、がん治療の初期から緩和ケアが提供されることを目指しています。福井県がん診療連携協議会では福井県の各がん診療連携拠点病院におきまして平成20年度から29年度までの10年間で50回の研修会を開催し、県内医師数の45%、976人の医師が今までに修了されました。福井県では、初期臨床研修医は2年目での受講を必須としています。緩和ケア研修会への参加が要件となる診療報酬項目も増加しています。未だ受講されていない先生方、今回は スタッフも受講をお願いいたします。

平成30年度から、受講法が大幅に変更されました。今までの開催指針プログラムでは、12時間以上の構成で2日間かけて講義やワークショップが行われていました。 今年度からは、まず自宅で受講可能な「E-Learning」を受講していただいて、その中で確認テストを受けていただき、その合格をもってE-Learning修了となります。その修了証書をプリントアウトしていただき、修了から2年以内に「集合研修」を受講いただきます。集合研修終了後にE-Learningのサイトに帰って、ポストアンケートを記入していただき、そこで初めて修了緩和ケア研修会の修了となります。じっくり自宅で学習いただき、実際の研修会参加は1日で済みます。

研修の対象者も変わりました。がん診療に関わるすべての医師、歯科医師、緩和ケアに従事する医療従事者となり、医師以外のスタッフにも修了証書が交付されます

学習サイトはすでに受講済みの方も継続学習のために利用できます。

緩和ケアを勉強したいスタッフの学習にも利用ください。

医師・歯科医師その他医療スタッフ→自宅でE-Learning受講(受講期間は問わない)→修了証書をプリントアウト→各拠点病院で開催される集合研修に受講申請→集合研修受講→ポストアンケート→修了証書交付 という流れになります。

以下のサイトから入って新指針緩和ケア研修会e-learningボタンをクリック、新規登録してください。平成30年4月1日から受講できます。

http://www.jspm-peace.jp

以下は解説のスライドと動画です。

http://www.jspm-peace.jp/commentary.pdf