高度被ばく医療支援センター

当センターは、弘前大学、福島県立医科大学、広島大学、長崎大学、基幹センターである量子科学技術研究開発機構に続いて、2023年4月1日に原子力発電所が複数立地している福井県を含む北陸地域で初めて指定されたセンターになります。原子力災害時における被ばく傷病者の受け入れ及び災害拠点病院等への専門家の派遣を行い、平時においては原子力災害医療に対応できる人材育成ため、その任務と役割を果たしています。

原子力災害医療の実施体制

主な役割

 本院は、「高度被ばく医療支援センター」に指定されたことで、地域の原子力災害拠点病院等では対応できない、高度専門的な支援を行うとともに、被ばく医療に対応できる人材を輩出するために高度専門教育などを実施しています。

活動内容

2025年度原子力災害対策事業費補助金(原子力災害医療実効性確保事業)を活用し、原子力災害医療に精通した人材育成のために、原子力災害医療中核人材研修・中核人材技能維持研修・甲状腺簡易測定研修を開催しています。これらの研修は、原子力災害医療研修の専門的研修に位置付けられ、原子力災害医療中核人材研修・中核人材技能維持研修では、被ばく傷病者や放射性物質による汚染を含む被災者の受け入れ対応などについて高度・専門的な知識と技能を有する人材の養成、甲状腺簡易測定研修では、甲状腺被ばく線量モニタリング実施時に甲状腺簡易測定を行う担当者を養成しています。また、国や福井県の原子力総合防災訓練にも参加し、有事に備えた防災訓練を行っています。院内においては「放射線に関する基礎的な講義」「養生」「除染」等の研修を行い、被ばく医療に対応できる人材の育成に努めています。これらの活動は、原子力災害拠点病院及び原子力災害医療協力機関との連携体制の構築にもつながっています。

甲状腺簡易測定実習

被ばく傷病者受入れ実習

院内研修「養生」

部長・スタッフ紹介

小淵 岳恒
センター長・専門家派遣責任者・教授
小淵 岳恒
専門領域
外傷・腹部救急
木村 哲也
患者受入責任者・准教授
木村 哲也
専門領域
救急初期診療・循環器救急
安田 仲宏
線量評価責任者・教授
安田 仲宏
専門領域
原子力防災・危機管理部門
林 寛之
研修責任者・教授
林 寛之
専門領域
救急初期診療・外傷

事務局長1名(専従)、事務員1名(専従)、看護師2名(専従)、放射線技師1名(併任)、協力員34名(医師、教員、看護師、放射線技師、検査技師、薬剤師)

原子力災害医療研修

  • 令和7年度原子力災害医療研修開催スケジュール
  • 被ばく医療研修ポータルサイト:https://retms.nirs.qst.go.jp/retmsWeb/top
  • 診療科・部門のご案内

    診療科・部門のご案内