感染症・膠原病内科

専門領域として免疫不全患者に合併する感染症の診断および治療、HIV/AIDSの診療、関節リウマチなどの膠原病に対する診療、不明熱の診断、院内感染対策を中心に診療しています。

診療体制・治療方針

重症感染症の診断と治療

感染症に起因する全身疾患である敗血症、新型コロナウイルス感染症、現在増加傾向にある劇症型溶連菌感染症(人食いバクテリア感染症)、をはじめとした重症感染症の診断と治療を行っています。

HIV/AIDSの診療

後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因となるHIV感染を早期に診断し、適切な時期に強力な抗ウイルス療法を開始するよう努めています。抗HIV薬の開発は近年著しく、次々と新しい組み合わせが考案されています。臨床症状や生活状況に応じた治療薬を選択しています。

関節リウマチなどの膠原病に対する診療

関節リウマチの治療は、生物学的製剤やJAK阻害薬の出現により劇的に変わり、新時代を迎えたといわれています。関節リウマチの早期より強力な治療を行うことにより、寛解率の上昇が期待されることも示唆され、関節リウマチの早期診断、早期治療が重要となってきています。この時期を逃すことのないよう、最適な治療をしていきたいと考えています。各種膠原病および自己炎症性疾患などの膠原病類縁疾患の治療を行います。

不明熱の診断

発赤、腫脹、発熱、疼痛を伴う炎症を有する原因不明の疾患の鑑別、治療に当たります。原因不明の発熱はしばしば経験されますが、このような疾患の中には、感染症、膠原病が含まれます。時には腫瘍が見つかることもあります。特に、原因が特定できない発熱が1週間以上持続する場合、当科にご紹介ください。

免疫不全患者に合併する感染症の診断・治療

近年、著明な発展を遂げているがん治療に伴い、免疫不全を呈する患者さんが急増しています。このような症例に合併する日和見感染の診断、治療は当科において最も多く扱う領域です。各種臓器移植、膠原病に対するステロイド療法、糖尿病、超高齢者なども広い意味での免疫不全患者と言えます。研究テーマとして、発熱性好中球減少症の治療や感染症とサイトカイン抑制があります。抗がん剤投与後の白血球減少期の感染予防と早期治療に努めています。

院内感染対策

充実した院内感染対策を目指し、病院の医療環境制御センター・感染制御部と協力して活動に参加し、院内感染予防に努めています。院内外よりさまざまな病原体に対する、感染対策についてのコンサルトを受け付けています。また、院内感染制御に関する教育も担当しています。

高度医療

質量分析(MULDI-TOFMS)による早期診断

当院の細菌検査室では培養検査で検出された微生物の同定を質量分析装置で行っています。北陸には数台しかない機械であり、それまで1日程度かかっていた培養された細菌の同定が10分程度で可能です。これにより早期に適切な抗菌薬を投与することが可能となります。

質量分析装置

HIV感染者に対するARTの早期導入

近年は1日1回投与を目指したARTの導入により、内服しやすい治療を積極的に取り入れる傾向にあり、当科でも内服薬の新しい選択を行っています。また、抗HIVウイルス薬の注射薬も出てきており、患者さんの状況、希望にあわせて、内服、注射を選択します。薬剤耐性のHIVウイルスの出現にも十分注意を払い診療を進めています。

生物学的製剤の関節リウマチへの導入

早期の関節リウマチを的確に診断し、DMARDによる治療を開始し、必要に応じて生物学的製剤やJAK阻害薬の導入を行います。

難治性MRSA感染症の治療

通常の抗菌薬が効かない耐性菌であるMRSAに対して抗MRSA薬の使用タイミング、使用量、投与期間について、感染の状況により薬剤の使い分けを行っています。特に血中濃度のモニターは重要と考え、薬剤部の協力を得て、濃度を測定しながら適切な投与量を決定しています。

抗菌薬のPK/PD理論に基づく投与法

抗菌薬は、薬剤の特徴より、時間依存性と濃度依存性に分類できます。この性質から、分割投与が良いのか、1回投与が良いのか判断を行います。また、感染臓器、原因菌の薬剤感受性によって投与量、投与期間を調整する必要が生じます。このような判断について抗菌薬適正使用支援チーム(AST)として相談を受け付けています。

科長・スタッフ紹介

酒巻 一平

科長・教授・外来医長
酒巻 一平
専門領域
感染症・感染制御・関節リウマチ・膠原病

特命助教 田中 雄大 感染症・感染制御・関節リウマチ・膠原病

兼任

教授 岸 慎治 感染症・血液・膠原病
教授 山内 高弘 血液疾患・特に造血器腫瘍・癌薬物療法・痛風
講師 細野 奈穂子 血液疾患・癌薬物療法・輸血
講師・病棟医長 根来 英樹 血液疾患・癌薬物療法
助教 森田 美穂子 血液疾患・感染症・痛風
助教 新家 裕朗 血液疾患・がん薬物療法・移植
助教 位田 奈緒子 血液疾患・移植

学会等認定制度による施設認定

学会等名 事項
日本感染症学会 専門医制度認定研修施設
日本リウマチ学会 専門医制度認定研修施設

外来診察予定

令和8年4月~

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 【初診・再診】
酒巻 一平
〔感染症〕
〔膠原病〕
〔HIV/AIDS〕

 

【再診】
田中 雄大
(2週間ごと)
〔感染症〕
〔膠原病〕
〔HIV/AIDS〕
【初診・再診】
酒巻 一平
〔感染症〕
〔膠原病〕
〔HIV/AIDS〕
【再診】
岸 慎治
〔感染症一般〕
〔膠原病一般〕
午後

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