ハイケアユニット

令和5年10月より、ハイケアユニットとして新たに稼働を開始しました。全8床を有し、集中治療室や一般病棟と連携しながら重症化リスクの高い患者さんの入院診療をおこなっています。稼働開始以降、幅広い診療科の患者さんに利用されていて、リハビリや栄養部など多職種が介入することで個別のニーズや課題に向き合って治療が行えます。
福井県医療の最後の砦としての福井大学病院にまた一つ大きな戦力が加わりました。

病棟の体制

旧東病棟6階を改修し、令和5年10月から新たなユニットとして稼働開始しています。ハイケアユニットは4病床に対して1名以上の看護師が配置されており、これは一般病棟(7病床に対して1名以上)と集中治療室(2病床に対して1名以上)の中間的な看護師の配置になっています。
8床の病室はすべて個室で、一般の個室よりもやや広めです。大きな窓の外には牧歌的景色が広がり患者さまの心を癒してくれます。
診療のかたちは24時間の血圧などの観察モニタリングと頻回の看護師巡視を行い、状態の変化がないか密な診療をしています。脳神経手術や消化器外科の長時間手術、血管外科などの大手術術後早期の患者さんを集中治療室から継続して経過観察しています。また、脳卒中、意識障害や外傷といった救急外来から入院する患者さん、人工呼吸器や器械によるサポートが必要な重症肺炎や呼吸不全、敗血症などの重症感染症といった疾患も対象です。さらに、院内迅速対応チーム(RRS)が状態悪化のリスクが高いと判断した患者をハイケアユニットに転棟していただき、患者さんの状態悪化を未然に防ぐよう取り組んでいます。このように疾患や臓器を問わず、多岐にわたる診療科と疾患に対応しています。

明るいエントランス

看護風景

医療機器

明るいホール(A棟側から)

集中治療室に準じた器械を備えています。全室に血圧などを測定する生体情報モニターがあり、超音波検査、気管支鏡、血液ガス分析機などがあるので、病棟での迅速な検査を行うことができます。また、集中治療室同様の人工呼吸器も使用しています。

多職種の連携

ハイケアユニットは一般病棟と同じように各科主治医の治療が主体です。ただし、必要に応じて集中治療部の医師が診療をサポートしています。さらに、理学療法士や言語聴覚士、作業療法士といったリハビリテーションのスタッフが介入し、管理栄養士が栄養評価を行うなど、多職種が連携して患者サポートを行います。また、すべての病室が個室ですので、感染症治療も安心して行えます。福井県民の命を守り、医療安全を一層向上させるためHCUスタッフは一丸となって頑張って参ります。皆様ぜひ積極的にご活用ください。

ナースステーション内

ナースステーション(入り口)

部長・スタッフ紹介

菊田 健一郎
ハイケアユニット長・教授
菊田 健一郎
専門領域
脳血管障害・脳腫瘍(深部、頭蓋底)・脊髄脊椎
副ハイケアユニット長・特命助教
川村 祐子
専門領域
集中治療医学

診療科・部門のご案内

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